ホームページ制作の大枠の流れ
ホームページを制作するには一般的に、15~30ページ程度の規模のものを制作する場合であれば、2~3ヶ月を要します。
大枠の流れを知って計画的に取り組んでみることがおすすめです。構想段階から、外注する場合の見積もり、発注の段階、そして、実際のページ設計や制作、テスト、サイト公開、運用開始までの大枠の流れを知って、参考にしてください。

構想段階
ホームページを制作するにあたっては、まず目的やターゲットを決め、ホームページ制作の目的や内容を決めて構想を考えることが重要となります。
目的やターゲットを決めることで、一貫性のあるサイトになります。
構想段階で考える、ホームページの目的、内容としては、
・集客
・売上アップ
・商品やサービスを伝えファンになってもらうブランディング
・会社概要について知ってもらう
・採用の案内をする
など様々な目的や内容があります。中でも最近では会社案内や人材募集を目的の一つに制作する企業も多くなっています。こうした最初の構想に時間をかけて制作していくことが重要で、ホームページのコンセプトを決めることが大切なことです。
見積もり~発注
コンセプトが決まり、構想が決まったら、提案依頼書(RFP)を元に、外注先に見積もりを取るのが次の流れです。
その際、どんな制作会社に依頼するのかも重要なポイントです。複数の制作会社に依頼して自社のコンセプトに合う制作会社を選ぶ必要があります。
これまでどのようなホームページを制作してきたいのかなど、実績を見て選ぶことも重要と言えるでしょう。
そして、制作会社による提案内容を確認後、依頼先を決定し、実際にホームページのコンセプト、テーマ、サイト構造の設計イメージ、掲載コンテンツの詳細やボリュームを具体的に決めて発注するのが流れです。
設計
設計の段階では、制作会社とのコンテンツの細かな打ち合わせを行います。
例えば、集客を目指すサイトならば、どんなコンテンツにするのか、必要な機能を考えていきます。この段階で、制作会社と細かく内容を詰め、どんな機能をホームページに持たせるのか、細かな機能のチェックやサイトマップの確認に時間をかける必要があるでしょう。
また、どのようなシステムを導入するかのシステム設計も重要です。セキュリティやメンテナンスの問題、拡張性についても考える必要があります。
制作
Webサイトの設計ができたら、次にデザインの制作を行うのが流れです。
素材を準備した上で、デザイン制作が行われます。依頼する側も、素材を準備する必要がありますので、商品やサービス画像を準備します。
また、ドメインの選定、契約も重要です。サーバーの選定契約をし、サーバーとドメインを紐づけていきます。URLの「○○○○○.com」や「○○○○○.co.jp」を選定し、ユーザーがこれを元に閲覧していく大事なものとなります。
テスト
制作が完了したら、動作の検証、デバッグと呼ばれるテストを行います。
ユーザーがどんな環境で見ても大丈夫なように確認する作業です。テストや修正には意外と期間がかかりますので、余裕を持つ必要があります。
サイト公開
テストを行って問題がなくなれば、リリースをし、サイト公開をします。
この時点でホームページは制作会社から納品されたことになります。
運用開始
ホームページの運用を開始したら、サイトへのアクセス解析ツールなども使って、アクセス数やサイト訪問者の属性などの分析もしていきます。
SEO対策もしながら、どういった内容で検索されているのかなど、ニーズに応じて定期的に内容を更新していくことで、よく見られるホームページになります。
大体の期間の目安
次に、ホームページ制作にかかる期間についても目安をご紹介しますので、参考にしてください。
Webサイトの制作を外注する場合には、構想段階から見積もりまでの準備期間として、1ヶ月程度の期間が必要です。
その後の期間についても目安を参考にしてください。

見積もり~発注
見積もりを複数の制作会社にとって、1社に決定して発注するまで2週間程度必要となります。提案内容を確認し、修正してもらう必要があり、長くかかる場合もあります。
設計
コンセプトを定義し、全体の構造を設計する期間として、2週間~1ヶ月程度かかります。ターゲットやサイトの目的、内容を制作会社と詰めていく工程です。
制作
Webサイトの実際の制作に1~2週間必要で、チェックをしながら進めます。そして、システム構築し、デザインした内容をWebサイトに反映させるコーディング作業に1ヶ月程度が必要です。
テスト
また、テストにも2週間程度かかると考えておいてください。誤字脱字の有無やリンクのチェック、掲載している情報が正しい最新情報になっているのかをチェックします。スマートフォンやブラウザなど、いろいろなアクセス方法からテストをしていくため、期間も必要です。そして、問題なければ公開となります。
サイトの設計から公開までですと、1ヶ月半~2ヶ月程度の期間を要すると考えておくといいでしょう。
ホームページ制作の流れ、それぞれのフェーズについて
次にホームページ制作の流れを追っていきますので、それぞれの詳しい内容とフェーズのポイントも押さえるのがおすすめです。

構想のフェーズ
ホームページ制作を決めたら、まず構想を考えることからスタートします。自社でしっかりとした構想を決めた上で、外注の制作会社に依頼するのがポイントです。
そして、コンセプトや構想が決まったら、提案依頼書(RFP)に記入するようにしてください。
外注する際には、提案依頼書(RFP)を作成し、下記のようなことを記載しておきます。
・ホームページ制作を依頼する目的、ターゲット
・予算
・希望納期(公開日)
・必要なシステムや機能要件の有無(CMSやECなど)
・サーバーの指定
・運用・サポートの必要性の有無
ホームページの目的を決める
また、ホームページの構想を考えるためには目的を決めることが大切です。
ホームページ制作の目的としては、
・「会社概要」(沿革、代表者挨拶、取引先一覧、アクセス)
・「商品やサービス紹介」(取扱商品やサービスの紹介)
・「採用情報・求人情報」
・「商品やイベント・キャンペーンの紹介、宣伝」
・「定期的な情報の提供」
・「電子公告、決算公告」
などの目的があります。制作にあたって目的を明確にするのがポイントです。
ゴール設定
目的と同時にゴールも最初に設定しておきます。
主に「集客」「ブランディング・会社概要」「採用」などというゴールがありますので、どのゴールを目指すのかを決める必要があります。
例えば、次のような具体的な数値目標をゴールとして設定するといいでしょう。
・「集客」→Webサイトからの受注数、問い合わせ件数、商談数を何件増やす
・「ブランディング・会社概要」→Webサイトの検索数や訪問数を何件に増やす
・「採用」→Webサイトからの採用を何件に増やす
ターゲット
ホームページ制作にあたり、ターゲットを絞る必要があります。具体的にホームページを訪問してほしいターゲット像を設定して、目的に適った制作が行われるようにするのがおすすめです。
年齢、性別、地域、趣味、志向、ニーズなどを絞って、具体的なターゲットを考えるといいでしょう。自社の商品やサービスの対象となるターゲットや、新たにホームページに訪れてほしい、新規開拓したいターゲットを設定して制作します。
調査、分析
目的、ゴール、ターゲットが決まったら、どのような方法でコミュニケーションを行えばいいのか、効果的な手段を調査、分析していきます。
Web広告やSNSや検索エンジンなどのオンライン広告が有効なのか、店頭ポスターやPOP、雑誌、新聞、業界紙、フリーペーパーなどのオフライン広告が必要なのか、同じ業界業種ではどのような広告手段が取られているのか、競合企業の施策についても調査、分析します。そして、それらと結び付けながら、ホームページも展開していくと効率的です。
コンセプト決定
次の段階では、目的、ゴール、ターゲットや他の広告ツールなどの調査、分析結果を元に、ホームページのコンセプトを決めていきます。どのようなWebサイトにするのか、コンセプトを明確に決めることが重要です。
見積もり~発注のフェーズ
そして、構想が決まったら、制作会社に見積もりを取り、発注を行うフェーズになります。
完成時期を決める
まず、構想が決まったら、いつまでに完成させ、公開するのかといった完成時期を定めます。
そうしないと、なかなか進まないことも多いため、2ヶ月~2ヶ月半後くらいの完成を目指すのがおすすめです。
予算を決める
次に予算を決めますが、ホームページ制作の相場は大体20~30万円程度のことが多くなります。
もっと安価にテンプレートを使って制作することも可能ですし、70~80万円程度の費用をかける企業もありますので、予算を決めてください。
どんな形式で構築するのか
予算を決めたら、制作会社のサーバーを利用する方法や、サーバー・ドメインの設定も制作会社にお願いする方法などを決めます。
スマホ対応にしたり、OS対応、ブラウザ対応にしたり、SSL化、公開方法なども決定しておく必要があります。
依頼先に問合わせ・見積もり
制作会社を見つける段階では、複数に問合わせをし、実際に見積もりを取ります。制作会社の提案を具体的に比較して選んでください。
依頼先を選定
目的やゴールなどに合った制作をしてくれ、予算に合った依頼先を選んで決めるといいでしょう。また、納期なども検討して依頼先を選んでください。
設計のフェーズ
発注後は、いよいよ制作会社に設計をしてもらうフェーズに入ります。
コンテンツの決定
設計の段階では、ターゲットの視点に立って、どんなコンテンツを作るのかを決める必要があります。同業同種の他社のWebサイトや人気のサイトも参考にして決めるといいでしょう。
UXデザイン
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られた体験を表す言葉です。
最近ではこのUXデザインが重要となっています。Webサイトにより、商品やサービスを魅力的に体験してもらうデザイン設計をしていくことが大切です。
サイトマップ
コンテンツを決定した後、どのような優先順位でサイトを構成するのかを決めるサイトマップを作成します。トップ画面からどのように各コンテンツに行くのかを決めていきます。
具体的には、コンテンツのまとまりを考えて体系化し、それらの関連性を考えます。そして、ターゲットが実際に見やすい設計になっているのかを検討し、コンテンツを正しくラベリングしていく作業です。
コンテンツがバラバラに散らばらないようにし、きちんと整理されたサイトに設計する必要があります。
ページ構造の設計(ワイヤーフレーム)
サイトマップを考えたら、次にページごとにワイヤーフレームと呼ばれる画面設計図を作る作業です。ページにどのような情報を掲載するのか、そして、それらの情報をどうレイアウトし、流れを作っていくのかを考えます。
どの情報を重要視するのかを決めて、ページ構造を作ります。この段階で、制作会社ときちんと確認し合うことがポイントになります。
システムの設計
次に、具体的なシステムについて設計します。更新が多い箇所はCMS(コンテンツ管理システム)を導入して追加するようにするのか、Wordpressが良いのかなどを検討。拡張性を考えたり、予算やセキュリティの問題を考えたりしながらシステム設計を行います。
制作のフェーズ
次に実際に制作のフェーズに入っていきます。統一感のある体裁を作っていきます。
デザイン設計
まず、トップページを制作し、そこから下層のページをデザイン。スマホ対応用のデザインや、お問い合わせフォームを作り、ECサイトを作成する場合はマイページや注文履歴など多くのページを作ることが必要です。
デザイン設計では、メインとなる色やフォントを決め、画像素材やレイアウトなどのイメージ統一も大切です。共通するパーツなども決めておくことが必要となります。そして、ここで注意するポイントは、デザイン性だけに捉われないことです。Webサイトのコンセプトや目的を実現できるデザインになっているかどうかを重要視してください。
素材の準備
制作するにあたっては、目的や内容、ターゲットに合った素材の準備も必要です。統一感のある素材を準備し、営業資料や社内資料、写真を揃えます。新たに撮影する必要もあり、素材の準備に時間がかかる場合もあります。
また、Web制作会社で画像などの素材を準備してもらうことも可能です。素材については著作権の確認も慎重に行ってください。
コンテンツ文章の準備
各コンテンツの文章も準備しますが、ターゲットが知りたい内容をしっかり文章にして掲載することを大切です。
ドメイン、サーバーの準備
そして、Webサイトを公開するためのドメインやサーバーの準備もしておかなければなりません。サーバーまで準備してもらう場合には契約が必要です。
また、OSやミドルウェアのインストール、ロードバランサーなどの設定、セキュリティの設定などもこの段階で必要となります。
バックエンド構築(サーバーサイド構築)
バックエンド構築とは、サーバーで動くプログラムを作る工程のことです。WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)やオンラインショップのためのEC-CUBEなどパッケージシステムを構築します。これらのシステムのインストールや設定のカスタマイズ、独自のシステムの構築などを行っていきます。
フロントエンド構築(コーディング)
ビジュアル面を構築していく工程です。テキストや装飾などを行い、主にHTML、CSS、JavaScriptといった言語で構築していきます。背景やフォントなどの配色、パソコン・スマホ・タブレットごとの表示サイズなどを構築する段階となります。
システム開発
次にシステム仕様書に基づいて、システム開発が行われていきます。その際、テンプレートを活用してWebサイトを作成できる、CMS(コンテンツ管理システム)を実装すれば、時間が短縮できるようになるでしょう。
公開前のテストのフェーズ
公開する前のテスト段階に入ります。どのような点をテストするのかがポイントです。
動作検証
ユーザーは様々な環境でアクセスしますので、動作環境のチェックをしてから公開します。特定のデバイスやOSだけでなく、複数のOSやブラウザ、スマホなどでチェックすることが大切です。どんな環境でも大丈夫かどうか、動作検証をします。
システムのテスト
全てのリンクが切れていないかどうか、正しい情報が指定したページに掲載されているかどうかなど、システムのテストも必要です。公開前にサーバーを変更する場合、公開時に問合わせメールなどが受信できるのかどうかを事前に確認します。
リリースのフェーズ
いよいよ公開段階です。公開後のことも含めて参考にしてください。
公開
エラーを修正し、動作環境に問題がなく、全ての環境で同じように動くことが確認されると、リリース作業をして公開です。リリース当日もエラーが発生する場合がありますので、デザイナーやエンジニアにいてもらい、備える必要があります。
アクセス解析ソフトの導入
リリース後は、Webサイトにアクセス解析ソフトを導入し、アクセス数やサイト訪問者の属性などの分析を行うのがおすすめです。そうすることで、必要に応じて改善を行えるようになります。
検索エンジンにインデックス登録リクエスト
また、公開後は、Webサイトが検索されることが大切ですので、検索エンジンのデータベースにWebページの情報が登録されていることが必要です。
例えば、Googleなどの検索エンジンでユーザーがなにかを「知りたい」という時にキーワードを検索します。その時に、WebサイトのページがGoogleのデータベースに登録されている、「インテックス」されていることが必要です。WebサイトのURLがGoogle に登録されている状態であれば、インデックスされている状態ですが、そうでない場合はインデックス登録をリクエストしてください。
Google Search ConsoleのURL検査ツールからリクエストでき、すぐに反映してもらえるようにするといいでしょう。

運用のフェーズ
最後に公開後の運用のフェーズとなります。公開して終わりではなく、その後の更新作業も大切です。
更新
公開後も定期的に更新していくことが大切です。更新によって、検索も上位に上がっていきます。
掲載している情報が新しい情報、正しい情報であるように日頃からチェックをし、その都度「NEWS」などを掲載したり、役立つ情報などを更新したりしていくのもいい方法です。検索数を増やして集客に繋げるようにしてください。
保守、メンテナンス
また、ホームページ制作にあたっては、保守やメンテナンスもきちんと契約しておく必要があります。定期的に保守やメンテナンスをしてもらい、何か問題が起きた時にも対処してもらえるようにしておくのがいい方法です。サーバー・ドメイン、SSLやハッキング改ざんなど緊急対応などにも備えておいてください。
まとめ
ホームページ制作の流れをご紹介しました。外注するにあたっては、依頼する前のWebサイトの構想段階も大事にする必要があります。
ホームページの目的や内容、ゴール、ターゲットなどを明確にすることが大切です。最初にコンセプトをはっきりさせて、コンテンツを具体化していくことが重要となるでしょう。
ホームページに掲載する素材選びやデザインやシステムの設計など、ターゲットユーザーの目線に立ち、統一したコンセプトを作るようにしてください。そうすることで、多く検索してもらえるサイトになっていきます。
また、最近では、ブランディングも大切になっていますので、ホームページでは、それぞれの企業ならではの魅力を体験してもらうことが重要です。制作会社とこれらの共通理解をした上で、ホームページ制作の流れを大切に、ページを作ることが大切です。